前田さんも警鐘を鳴らす!飛沫感染で広がる感染症のウイルス

最終更新日 2024年4月15日 by tradgard

新型コロナやインフルエンザなどの感染症は、細菌やウイルスが体に侵入することによって引き起こされます。
そのためもし自分が感染症に罹ったり疑いがあったら、他人にうつさないようにしなければいけません。
一人一人が自分以外の人にうつさない努力をすることによって、感染症の大流行を抑えられます。

 

感染経路を知っておく必要があると前田裕幸氏は言う

また自分に感染症の疑いがなかったり罹っていないときも、もらわないように気をつける必要があります。
感染症の流行を防ぐためには個人個人の努力が大切ですが、そのために知っておきたいのは感染経路です。
他人からどのようにうつされるのか理解しておけば正しく予防できますし、自分以外にうつさせないためにも役立つと専門家の前田裕幸氏は言います。

参考→前田裕幸

 

感染経路には、大きく分けると垂直感染と水平感染の2種類があります。
垂直感染は母子感染とも言われる経路で、妊娠中や出産時にお母さんから赤ちゃんにうつることです。
風疹やB型肝炎などが該当し、妊娠中や出産時には注意しなければいけません。

水平感染は人や物から周囲に広がる経路のことで、新型コロナやインフルエンザなどが該当します。
周囲に広がっていく経路には、接触・飛沫・空気・媒介物とさらに4つに分類されています。
接触はその名前のとおり感染している人に接触することによって引き起こされ、たとえば手をつないだりハグをしたりして広がっていきます。

空気は空気中に漂う微細な粒子を吸い込むことによって、引き起こされます。
媒介物感染は細菌やウイルスに汚染された水や食品、血液などによってうつることを言い、食中毒をイメージすればわかりやすいでしょう。

 

新型コロナやインフルエンザで気をつけたいのは飛沫感染

このように病気の広がり方にはいろいろとありますが、新型コロナやインフルエンザで気をつけたいのは飛沫感染です。
飛沫感染は咳やくしゃみなどで飛び散ったしぶきを吸い込むことによって、病気に感染してしまいます。
目に見えない微細なしぶきから他人にうつしてしまうため、広がりを抑えるためにはいろいろな方法で予防しなければいけません。

一般的な予防法としてはマスクの着用が推奨されており、常に着用しておくことで微細なしぶきの広がりも抑えられます。
そのため新型コロナが広がり始めた頃からマスクは品薄状態となり、一時期はドラッグストアや薬局でも手に入りにくく、高額で転売される事態にもなりました。

市販のマスクが一般の店舗から消えたことによって注目を集めたのは、洗って使える布マスクです。
不織布を使った使い捨ての代わりに布マスクを使う人も増え、ハンカチやガーゼを使い手作りするケースも増えました。
しかし病院やクリニックなど医療現場で働く人々には、市販品よりも高性能なマスクが必要です。

市販品でも微細なウイルスをすり抜けてしまう可能性は高く、一般の人々より慎重にならなければいけない医師や看護師などの医療従事者には、布マスクは役に立ちません。

 

飛沫感染の防止に効果的と考えているマスクも万全ではない

高性能なマスクは優先的に医療従事者に行き渡るようにして、市中にはそれより性能の落ちる使い捨てや布マスクを使うことがベストと考えられるでしょう。
しかし飛沫感染の防止に効果的と考えているマスクですが、万能ではありません。
マスク不足だけではなく性能の問題もあるので、皿なら対策をしなければ飛沫感染は防ぎきれません。

広がりを防ぐためには、人と人との距離を離すことも大切だとされています。
たとえば人と会話をするときに、距離が近すぎるとしぶきを飛び散ったしぶきを吸い込む確率は高くなります。
そのため世界中で推奨されているのが、日本語では社会的距離と訳されるソーシャルディスタンスです。

咳やくしゃみなどの飛沫物が飛び散る範囲を避けることにより、他人にうつさせない、自分がもらわないようにします。
具体的に人との間隔を開ける距離は、日本の厚生労働省は2mを推奨しています。

2m離れるとウイルスが飛び散る範囲から離れられるので、流行期には他人とある程度の距離をとるべきでしょう。
しかし2mの距離というのは意外と想像しづらく、どれぐらい離れれば良いのかわからない人も多いかもしれません。
一般的に2mは人と人が互いに手を伸ばしたときに、ギリギリ届く範囲です。
お互いの手の長さぐらい離れていればソーシャルディスタンスを保てていると考えれば、これまでよりイメージしやすいでしょう。

 

まとめ

このように新型コロナやインフルエンザなどの病気を防ぐためには、マスクを着用しソーシャルディスタンスを守ることが大切だとわかります。
もちろん空気中に漂うウイルスからも感染するので、飛沫感染だけではなく密閉空間に集まらないことも大切です。
もし室内に人が集まる機会があるなら換気をしっかりとして、空気を流していかなければいけません。

また食事なども他人とするとソーシャルディスタンスを保つのが難しくなり、食べている最中にしぶきが飛ぶこともあるでしょう。
ですから飛沫感染を防ぐためにも、注目されている新しい生活様式に対応できるようにしなければいけません。